〈大人の遊び〉とは、お金では買えないモノを探すこと

このコトバは、お酒とかギャンブルとか、ようするに「子どもに禁じられている行為」を連想させる。もっとも、これは“昭和生まれ”の古い発想かもしれないな。最近ではもっと意味が広がっていて、大金を使わないとできないこと、たとえば海外旅行をするとか、高価なオーディオ機器をそろえる、マンガを大量に買うことなんかも〈大人の遊び〉といえそうだ。ただ、たしかに子どもにはできそうもないことだけれども、「子どもにできない=大枚をはたく」と安直に考えていいのだろうか。「子どもにできない」ことは、もっとほかにあるのではないか?

〈大人の遊び〉とは「これまで培ってきた知識や経験を活用して楽しむ」ことだとボクは考えている。ボクの場合を例にとろう。ボクは中学生のころからリトルマガジンをつくっている。つまり、子どもでもできた「遊び」だが、30年ぐらいこの「遊び」をつづけてみて、「自分の感情をコトバにする楽しさ」がわかってきた気がする。子どものころは気づかなかった悦びだ。これは大枚をはたいても買えない。〈大人の遊び〉とは、お金では買えない価値を生むことだとボクは思っている。


Gyahun工房がつくるZINE『Gyahun(ぎゃふん)』

この記事は、『Gyahun⑭ コトバ放浪記』に掲載された内容を再構成したものです。

もし『Gyahun(ぎゃふん)』にご興味をお持ちになりましたら、ぜひオフィシャル・サイトをご覧ください。

関連記事

  1. 聴くために書く

    インタビューで話を〈聴く〉には〈書く〉しかない

  2. 〈憶えてくれていた〉と〈憶えていてくれた〉の違いがわかりますか?

  3. 〈○○監督〉〈△△選手〉はある 〈□□ライター〉はない

  4. 現在・過去・未来を聞く

    インタビューの質問に困ったら〈現在・過去・未来〉を聴く

  5. 役者魂からライターの極意を学ぶ——伊丹十三監督の創作論より

  6. 〈一年の計は元旦にあり〉でも元旦だけではとうてい足りない

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このブログは…?

フリーライターのユニット〈Gyahun工房〉がこれまでの経験から得た知見、日ごろ考えていることなどを語っていきます。

特集

アーカイブ