〈画像はイメージです〉で責任逃れをしていない?

つい最近までまったく気にならなかったのだけど、だれかが指摘しているのを目にして「なるほど」と思った次第。

「イメージ(image)」は「画像」のことだから、同義反復になっている。「元祖天才バカボンのパパだからパパなのだ」と言っているようなものだ。今日からキミもこのコトバに引っかからずにはいられなくなるはずだ。

なぜいままで素通りしていたのか。じつは「画像」=「イメージ」ではないからでは?

「イメージ」を言いかえると、「想像」「完成予想図」などが思いつく。しかし、「商品の画像はイメージです」と「商品の画像は完成予想図です」は微妙に意味合いが異なる気がする。なんとなく「イメージ」には、「実物とちがっているかもしれませんが、当方は責任を持ちません」という含みがあるように思えるのだ。

うがった見方かもしれない。ボクのココロが汚れきっていることも否定しない。でも、「イメージならしかたがないな」と読み手が許容してくれるのを期待する意図も少なからずあるのではないか。それでも世のなかは丸くおさまっているから波風は立てたくないけれど、読み手として注意は怠らないようにしたい。


Gyahun工房がつくるZINE『Gyahun(ぎゃふん)』

この記事は、『Gyahun⑭ コトバ放浪記』に掲載された内容を再構成したものです。

もし『Gyahun(ぎゃふん)』にご興味をお持ちになりましたら、ぜひオフィシャル・サイトをご覧ください。

関連記事

  1. 〈毎日おなじことのくりかえし〉の幸せに浸りたい

  2. 〈仕事の効率化〉とはいうけれど、非効率なことにも価値はあるかもしれない…

  3. 相手と“会話”せずにインタビューする方法

  4. 40歳を超えたら〈がんばる〉はダメ

  5. 〈自分へのご褒美〉は、いま目の前にある幸せを意識する

  6. 〈〜することで〉と書きたくなったら思い出したい文章の法則

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

このブログは…?

フリーライターのユニット〈Gyahun工房〉がこれまでの経験から得た知見、日ごろ考えていることなどを語っていきます。

特集

アーカイブ